
経営事項審査
「経営事項審査」とは、公共工事を発注者から直接請け負おうとする建設業者が必ず受けなければならない審査です。
公共工事の各発注機関は、競争入札に参加しようとする建設業者についての資格審査を行うこととされており、当該発注機関は客観的事項と主観的事項の審査結果を点数化し、順位付け、格付けを行います。
このうち客観的事項の審査が経営事項審査であり、この審査は「経営状況」と「経営規模」、「技術力」、「その他の審査項目(社会性等)」について数値化し評価するものです。なお、「経営状況の分析」については、国土交通大臣が登録した経営状況分析機関が行っています。
経営の状況、経営の規模、技術的能力等の客観的事項については、どの発注機関が行っても同一の結果となるべきものであるから、各々の発注機関が個別的に行うよりも、特定の第三者が統一的に一定基準により審査するのが効率的である。このため昭和36年5月の建設業法改正において、経営事項審査制度が確立した。
(建設業法解説 大成出版社)

出典:国土交通省 関東地方整備局
【対象となる「公共工事」とは】
経営事項審査を受けなければ、直接請け負うことができないとされる工事(公共工事)とは、次に掲げる発注者が発注する施設又は工作物に関する建設工事で、建設工事1件の請負代金額が、500万円以上(建築一式工事の場合は、1500万円以上)のものとなります。
(1)国
(2)地方公共団体
(3)法人税別表第一に掲げる公共法人(地方公共団体を除く)
(4)上記に準ずるものとして国土交通省令で定める法人
審査基準日
経営事項審査では、原則として申請をする日の直前の事業年度終了日(直前の決算日)が審査基準日となります。審査基準日は直前の事業年度の終了日であるため、申請時に既に新しい審査基準日を迎えている場合、従前の審査基準日では審査を受けることはできません。
有効期間
経営事項審査の有効期間は、結果通知書(経営事項審査)を受領した後、その経営事項審査の審査基準日から1年7ヶ月の間です。
この「1年7ヶ月」の期間は、審査基準日から起算されるものであり、結果通知書を受け取ってからの期間ではありません。
公共工事の受注(発注者と契約を締結すること)には、契約締結日の1年7か月前以降の決算日を基準日とする経営事項審査を受け、その結果通知書の交付を受けていることが必要です。これは、公共工事発注者の入札参加資格の有無とは関係なく、公共工事の受注そのものに対し義務付けられるものです。
従って、毎年公共工事を直接請け負おうとする場合は、有効期間が切れ目なく継続するよう、毎年決算後速やかに経営事項審査を受ける必要があります。

出典:国土交通省 関東地方整備局
【有効期間を切れ目無く継続するためには】
毎年、決算終了後4ヶ月以内を目安に経営事項審査を申請する必要があります(3月決算の会社があれば、7月末日まで)。
また、申請するにあたり、事前に建設業許可に係る決算の"変更届出書"の提出を必ず行ってください。
経営事項審査の仕組み
経営事項審査は、次に掲げる事項について、数値による評価をして行います。(建設業法第27条の23第2項)
1)経営状況
2)経営規模等
【経営規模等とは】
「経営状況」(Y)以外の客観的事項を言います。
具体的には、「経営規模」(X)、「技術力」(Z)及び「社会性等」(W)から構成されています。
手数料
申請手数料は、経営規模等評価申請と総合評定値請求の両方を行う場合は、1業種の基本額11,000円 に2,500円(1業種追加ごと)が加算されます。
入札参加資格審査
入札参加資格とは、公共工事を発注する行政機関(国、都道府県、市区町村など)が定める基準に適合していると認められた事業者に与えられる資格です。この資格を得ることで、発注機関が行う工事の入札に参加することが可能になります。
公共工事の入札に参加するには
公共工事の入札に参加するためには、3つのステップをクリアする必要があります。
- 建設業許可
- 入札参加希望業種の建設業許可を取得する。
- 経営事項審査
- 入札参加希望業種の経営事項審査を受けて、総合評定値(P点)を請求する。
- 入札参加資格審査
- 公共工事の各発注機関の入札参加資格審査を受ける。
入札参加資格審査は「客観的事項」と「発注者ごとに評価する事項」に分かれる
公共工事の各発注機関は、競争入札に参加しようとする建設業者についての資格審査を行うこととされており、当該発注機関は欠格要件に該当しないかどうかを審査したうえで、客観的事項と発注者ごとに評価する事項の審査結果を点数化し、順位付け、格付けをしています。
客観的事項は経営事項審査の総合評定値(P点)で評価される
「客観的事項」の点数に利用されるのが、経営事項審査で算出される総合評定値(P点)になります。
入札参加資格審査申請の受付期間
通常、発注機関は入札参加資格者名簿を2年おきに作ります。このため、入札参加資格審査申請には、定期受付と随時受付があります。
定期受付
新しい名簿の作成前年の秋に定期受付が行われます。定期受付した業者は、有効期限の始期から名簿に記載されます。
随時受付
随時受付の場合、有効期限の途中から認定を受けます。
富山県の令和7・8年度入札参加資格審査申請について(定期受付・随時受付)
定期受付の場合
受付期間 令和6年10月1日~令和6年12月20日
受付場所 各土木センター企画管理課業務班
随時受付の場合
受付期間 令和7年4月1日~令和8年12月25日
受付場所 各土木センター企画管理課業務班
よくある質問
fAQ
経営事項審査とは何ですか?
「経営事項審査」とは、公共工事を発注者から直接請け負おうとする建設業者が必ず受けなければならない審査です。この審査は、建設業者の「経営規模」、「経営状況」、「技術力」、「社会性等」を客観的に数値評価するもので、総合的な評定値(P点)が算出されます。この数値が、公共工事の入札における資格や工事規模の上限を決める判断材料となります。
建設業許可がなくても経営事項審査は受けられますか?
建設業許可を取得していなければ、経営事項審査を受けることはできません。
